新着・更新情報詳細

耐震補強工事に集中を  不況に備え財務体質改善

2014/02/22

日刊産業新聞 2014年2月14日付記事より

耐震補強工事に集中を 不況に備え財務体質改善

需要回復に直面するファブリケーター

ー 今後の運営方針を聞く ー

鉄骨需要が回復する中、ファブリケーターを取り巻く環境が変化している。厳しい環境が続いてきたことで、業界全体の加工能力が低減し、需要に対応できないケースも出始めている。マーケットが変貌するなかでどのように企業運営していくか、協同組合千葉県鉄骨工業会理事長の鈴木正一郎・鈴木鉄興社長に組合としての活動のほか、企業運営の方針を聞いた。

ー 千葉県鉄骨工業会としての活動内容について。会としての機能は。
 「千葉県鉄骨工業会は、会費は比較的高いが、組合数は3年間1社も減っていない。退会も、廃業もなく、組合の活動が意味のあるものになっているということだろう。鉄骨の業界の動き、耐震補強の今年の動向、鉄骨単価はどうなっていくのか、会員は情報を求めている。東西南北の支部会と理事会が2ヶ月に1回あり、会員に情報発信している。全体では年1回集まっており、青年会とJSCA千葉は交流している。」

ー 千葉県鉄骨工業会の理事長として、組合員に対して言っていることは。
 「3ヶ月以上先の仕事は極力抑えて、安値の仕事を受注しないようにと言っている。特に7ー8月は耐震補強が集中するので工場を必ず空け、一般鉄骨はあまり受注しないでほしいと話している。そうしないと千葉県内で耐震工事は150物件くらい出てくるが、千葉県内で消化できなくなってしまう。今年、来年は耐震工事を集中してほしいと話している。」

ー 業界全体で稼働率も上がっているが、鈴木鉄興ではどのように稼働を調整しているのか。
 「現在は7割稼働だが、そのうち4割程度が応援。比較的余裕をもって受注しており、受注段階で稼働率5割、応援で2ー3割を埋めていくのが理想。5割でも利益の出る単価で受注し、いつでも応援できるような体制としている。」

ー 建設業界に追い風が吹いていると言われているが、いつまで継続すると見ているか。
 「あと6年間と見ている。東京オリンピックの前まで。うちの会社では、6年間でいかにキャッシュを貯めていくか考えている。短期、長期借入金をゼロにして、現預金2−3億円を目指し、不況時に備えていく。今は財務体質をより良くし、次に備えていくべき」

ー 設備投資は当分しないのか。
 「景気の良い時には、設備投資をしてはいけない。機械は高くなり、納期も長期化する。悪い時にこそ設備投資をすべき。うちでは、リーマンショックの次の年に、3−4年かけて、1億5000万円の設備投資をし、機械を全面リニューアルした。多軸孔明け機、バンドソー、両面開先加工機、プレート開先加工機、シャーリング、サイコロ連結ロボットなどを更新した。赤字を計上した年もあったが、一番厳しいときに投資することで、一番安い機械が買える。
(山本 章央)

写真 千葉県鉄骨工業会理事長 鈴木正一郎氏

 

 

←前へ ↑一覧へ 次へ→

 

▲TOPに戻る
▲前のページに戻る